慢性化する児童虐待とその対策

児童虐待の深刻化

全国の児童相談所には虐待相談の電話が毎日鳴り響き、その件数は急増しています。
実際に毎年幼児虐待によって死亡する幼児の事件が報道されることもあり、このようなケースでは児童相談所に通報されていないことが多いので、幼児虐待の件数は見えないところで多数あると考えられます。

幼児虐待が増えている背景としては、周囲の関心の高まりもありますが、それ以上に少子化社会での子育てというのがあります。

子育てを祖母や他の人と行わず、母親一人で行い、戸惑いが多く子育てがよく分からない中で行うので、自然と母親へのストレスは高まります。
核家族化によって子育てする母親は、24時間子育てに時間を取られるようになり、それがさらに母親へのストレスを高めます。

最近は母親の子供への愛情も少なくなってきているというのも、幼児虐待をしやすい状況を生んでいます。
その背景として最近問題になっているキラキラネームがあり、子供を自分の物のように考える親も増えてきています。

幼児虐待対策

幼児虐待を防いで少なくしていくには、以下の取り組みが必要です。

・早期発見
虐待があったり疑いのある場合は、児童相談所に通報するのが大切ですが、通報しないケースがあり、それが虐待を助長しています。
幼児虐待は当人の問題であり、他社が介入することは難しいので、一刻も早く児童相談所に通報して、その後の対応を待つべきです。
暴力や監禁などが行われているのがわかれば、場合によっては警察への通報も考えるべきでしょう。

児童相談所は通報を受けたなら、幼児の安全確保、その家族への立ち入り調査、警察への援助要請などの対応が求められます。

・子供へのケア
幼児虐待の問題は、親と子供の愛情の欠如によって生まれるものであり、親への援助も必要となります。
もしも親が子供に暴力を振るい虐待を止めないようであれば、子供は施設への入所も考えなければなりません。
そして子供は心に深い傷を負いますので、そのケアも必要となります。

・虐待発生予防
これは難しい面が多いですが、虐待を行うよな母親は、一人で子育てをしていたり、シングルマザーであったり、父親が子育てに無関心であったりするために、母親への負担が増えるために、そのストレスの行き先として起こる場合が多いです。

虐待が起きればその程度が軽い間に、いち早く周囲がそれをキャッチし、早めに母親から子供を離すべきです。
そうしてその後は子供をどのようにするか、施設に入れるのか家庭へ戻すのか、また母親への罰則やメンタルケアはどうするのかなどを、児童相談所や警察などを交えて考えていくべきです。
これにはその地域の子供への関心や連携なども必要となってくるでしょう。