在宅介護の現実

高齢者が必要な介護の年数

昔は在宅で死亡する高齢者が多かったですが、今や病院で死亡する高齢者の方が多くなっており、病院で迷惑をかけずに過ごそうとする高齢者がいます。
しかし最近になって医療費の高額化や病院のベッド数不足によって、在宅で死亡する高齢者が増える状況に戻ってきています。

実際に介護が必要になった高齢者が在宅介護を受けるとなると、4年から7年の介護は必要となります。
病状にもよりますが、癌などの大病を患っていない場合は、ゆっくり症状が進み、10年以上も在宅介護が必要なこともあります。

家族が倒れた日から介護は始まる

まずは家族の誰かが病気になって、脳梗塞や心臓病で介護が必要となったなら、すぐに要介護認定審査の申請をしましょう。
要介護認定までは30日間かかるために、病気で入院したなら退院後にすぐに要介護サービスを使えるよう早めに申請すべきです。
要介護制度は認定レベルによって、月額の援助額も決まり、それを超える分は自己負担となります。

介護サービス利用料金

介護サービスの利用料金は、ヘルパーを頼むと洗濯代行などが1回300円、入浴介助が一番高くて1,200円となっています。
しかし1回の介助料金が安くても、これを毎日利用することとなりますので、月に数万円となります。
また気分転換にデイケアで介護施設に高齢者本人が出かけてレクリエーションなどを受けると気分転換になります。

このようなデイケアは8時間前後家族も介護から解放されます。
しかし1度の利用で1,000円前後かかり、おむつなどは別途料金なのでその費用もかかります。
また病気の診察を受けるなら訪問診療サービスがあり、1回830円、夜間だと往診2,200円、深夜は3,22円となります。
高齢者は自己負担額が月額上限1万2,000円までの支払いで済みます。

それでは実際に介護が必要な家族がいれば、在宅か施設かどちらが安いのでしょうか。
在宅介護の場合は総額で500万円~1,000万円ぐらい、有料老人ホームなどに入居させると総額で、1,500万円から2,000万円ぐらいになります。
金額だけを見れば在宅介護の方が遙かに安いです。

しかし考えなければならないのは、在宅介護でお金を節約して介護で大変な思いをするか、どこかの施設に入れてお金を使い介護から解放されるか、どちらを選ぶかはその家族の考えに委ねられます。
または比較的若い間は在宅介護をして、その間に入居施設を探し、将来入居させるという方法もあります。
どちらにしても、家族に介護者が出れば見放すことは出来ませんので、その介護者が寿命で亡くなるまでは、どのように介護するか考えなければなりません。
介護保険だけで賄えない部分もあるので、金銭面も考えるべきです。