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介護食市場の拡大と課題

拡大する介護食市場

日本は今や65歳以上の高齢者が4人に1人という状況になっており、今後も増えていくことは確かです。
この状況を受けて、介護食市場は拡大しており、参入してくる企業が増えています。
最初に介護食業界に参入したのがキューピーであり、いち早く1998年には販売を開始しています。
その他にも明治はレトルトパウチやカップ型の介護食の販売を2014年に開始し、マルハニチロもやわらか食の販売を開始しており、ゼリー飲料なども取り扱っています。
スーパーでも販売を開始しているところもあります。

介護食としては、流動食や水分補給食、噛む力が弱い人向けのやわらか食や、薄味にした食品などがあります。
噛む力が弱いと思うように食事が出来ず、栄養不足になりやすいので、このような食事は高齢者でも食べやすく栄養補給に最適です。

また介護食は介護スタッフが作るとなると、味や噛みやすいなどのことを考えなければならず作るのは大変です。
具材を煮込んだりミキサーにかけたり裏ごしするなど手間暇がかかります。
それを介護食を使用すれば作る手間も省かれて、介護スタッフも楽になります。

需要に追いついていない

介護食はさまざまなメーカーが販売しているとはいえ、まだ需要を満たしていない状況と言えます。
要介護者数は500万人以上おり、過去12年間で2倍以上に増えました。
その中では圧倒的に在宅介護を利用している人が多く、現在の介護食は8割が福祉施設向けに流通しています。
介護食のニーズは市場規模で2兆5,000億円にもなると試算されていますが、現状は1,000億程度の規模に留まっており、供給量は十分でないと言えます。

介護食の販売にもいくつか課題があり、まず介護食はどのようなものか明確な定義が無く、メーカーによって食品はばらばらです。
ある程度の規格が出来て統一されれば、味や噛む力や塩分量などによって、消費者も選びやすくなります。

現在は噛む力に問題がある人はどのような食品を選べばよいのか、などの基準がないためにどうしても手探りで食品を試していく状況になっています。
ネーミングについても介護食というジャンルであるだけで、メーカーによっても名前がばらばらなので、これも消費者が選びにくくしている状況にあります。

現在はまだ介護食市場に参入する企業が少なく、新しい市場であり、開拓段階の市場であります。
今後市場が大きくなり、流通する規模も増え、新しい企業もどんどん参入してくると、規格が統一されたり、業界団体が出来て介護食の定義が決定されたりするようになるでしょう。
介護食市場は過渡期なので、今後供給量も増え消費者にとっても便利なものになっていくことでしょう。

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