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スウェーデンの介護から学ぶ

寝たきりのお年寄りがいない

スウェーデンでももちろん老人はおり、老人ホームもありますが、寝たきりのお年寄りはほとんどいません。
これには、スウェーデンでの老人に対する介護の姿勢と、老後の生活の仕方にポイントがあります。

老人ホームでは自力で起き上がれない人でも寝たきりになることはなく、食事の時になれば車いすに座らせて、みんなと一緒のテーブルまで運びそこで食事をします。
また散歩も一人で行きたいと言えば、GPS付きの車いすに乗せて散歩に行くことが出来、老人の意志がとても尊重されています。

ベッドに縛り付けるようなこともせず、お酒を飲みたいと言えば好きに飲むことが出来、体に悪いから与えないということはなく、食事面でも老人の意思が尊重され、健常者と同じような食事が出来ます。

老後は子供と暮らさない

スウェーデンでの老人は、老後は多くのかたは一人か夫婦二人で暮らし、子供と暮らす人は少ないです。
それは老人でも自立した生活を送るというのが国での考えであり、そこに暮らす老人もそのような意志を持っているためです。

要介護になったとしても施設に入ることはなく、基本は在宅介護で毎日何度も介護士が家を訪れます。
特別養護施設などには老人は入りたいと願っても、それを決めるのはコミューンの専門職員であり、入るときは人生の終末期にのみ認められます。

またスウェーデンでは延命治療は行われておらず、すべてその人の寿命や環境に任せられます。
病気になっても過剰に治療はせず、延命治療もせず、自宅で息を引き取る場合がほとんどです。

このようにしてスウェーデンでは介護する側は寝たきりならないように行い、介護される側の老人も自立して生活しようと努力し、それが無理な場合最期は住み慣れた自宅で息を引き取るようになっています。

充実した介護

スウェーデンのような体が不自由な老人でも車いすに座って、食事時はテーブルまで移動できるのは、それに対応する介護スタッフが十分にいるからです。
これには実はスウェーデンでの福祉関連の税金やその他の税金が高く、介護士という地位は公務員並の待遇であるというのも大きな理由です。

所得税は最大55%、消費税25%、社会保険料7%と高いですが、国民からの反発はなく、それだけ支払った対価を老後に受けられるから、国民もこれだけの税金を支払います。
税金が多ければ、それだけ福祉へ回せるお金も多く、介護士も安定した仕事となり人材不足にもならないのです。

確かにスウェーデンの介護環境は素晴らしいものがありますが、これは豊富な財源によって成り立っており、日本も見習うなら、まずは介護現場の待遇を改善することが求められるでしょう。
老人を自立して生活させたくても、それを支えるスタッフがいなければ成り立たないです。

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